カテゴリー: 診断書
2019年10月17日
「診断書の開封」
医療機関で封入された診断書を受け取ったら…
◆診断書入り封筒を開封してはいけない?
障害年金の申請(裁定請求)に必須、かつ、審査に決定的な影響を与えるのが診断書であることはご存知のことと思います。
この診断書については、作成医療機関の封筒で渡していただけるのが一般的ですが、「のり付け」または「のり付け+封印」した封筒に入れて渡してくれる医療機関があります。
こんな経験があります。
ご依頼人と一緒に医療機関に診断書を受け取りに行った時のこと。
先生自ら封筒をご依頼人に渡され、おっしゃるには“この封筒は開封せずに提出しなければならない!”
あなたならどうしますか?
こと障害年金の申請(裁定請求)に関して言えば、のり付けした封筒に入れたまま診断書を提出してはいけません。
換言すれば、提出前に開封して診断書の内容をチェックしなければいけません。
チェックポイントは、
① 住所、氏名、生年月日等の記載誤り
(ここに誤りがあれば窓口で受理されません)
② 必須記載欄に空白はないか
(ここに空白があれば窓口で受理されません)
③ 「日常生活の状況」等が実情を表現したものになっているか
最も怖いのは、上記③のケースで外形的に不備が無ければ窓口で受理され、そのまま審査に回り、不認定に直結してしまうことです。
また、請求人側で作成する病歴・就労状況等申立書は診断書と矛盾しないものでなければなりません。
ということで、医療機関で診断書を受け取ったらできればその場で、その場が開封しづらい状況であればご自宅に持ち帰られてからでもいいですので、提出前に開封して内容のチェックをしてください。
診断書を作成していただく先生方は、ご多忙な中作成してくださることと、人間ですからケアレスミスのリスクは当然あります。
2019年10月12日
「有期認定とは」
年金証書が届いた際、確認すべき箇所は…
◆めでたく受給権取得!年金証書で注目する箇所は?
苦労の甲斐あって、年金証書が郵送されてきました。
ヤッター ~ ~ ~
あなたは最初に年金証書のどこを見ますか?
多くの方は、先ず認定された等級に目がいくことでしょう。
1級なのか、2級なのか、3級なのか。
何しろ認定等級で支給される金額が変わりますからね!
当然です。
等級の確認だけチェックされる方もおられると思いますが、等級以外にも必ずチェックしていただきたい項目があります。
そのひとつが、有期認定か永久認定なのかです。
◆どこを見れば確認できるか
年金証書の下部右側にローマ数字でⅢの枠があります。
枠のタイトルが、「障害基礎年金の障害状況」(障害厚生年金の場合は「障害基礎・障害厚生年金の障害状況」と書かれている箇所です。
この枠の3行目に「次回診断書提出年月」って書いてありますよね。
ここに年月の数字が入っていれば、有期認定ということです。
有期認定の場合は指定された時期(上記の「次回診断書提出年月」)に指定された書類(診断書)を提出し、障害状態が障害等級に該当しているかの再認定を受ける必要があります。
これってつまり、障害年金がストップしてしまったり、ひとつ軽い等級になってしまうリスクが潜んでいることを意味します。
したがって、決して安易に対応してはいけません。
どのように対応すべきかは、また別の機会に!