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2020年2月3日
「日常生活の困難さ~金銭管理と買い物編」
診断書の日常生活能力の判定
◆金銭管理と買い物の範囲と質
診断書の様式を確認しましょう。
「(3)金銭管理と買い物 (金銭を独力で適切に管理し、やりくりがほぼできる。また、一人で買い物が可能であり、計画的な買い物がほぼできるなど。)」
金銭管理には収入の面と支出の面があるわけですが、買い物は支出の一場面であることから、金銭管理がこのカテゴリーの上位概念であり、下位概念の例示のひとつが買い物と位置づけられるものと考えます。
具体的には、一定の手持ち資金がある、または一定期日に確実収入が見込めることを前提に、この金額の範囲内で計画的に支出していくことができるかを記述していただくことになります。
その都度高度な判断力が求められる、つまり判断力の質が問われる分野です。
2020年2月2日
「日常生活の困難さ~身辺の清潔保持編」
診断書の日常生活能力の判定
◆身辺の清潔保持の範囲と質
前回の続き
次のカテゴリーは身辺の清潔保持です。
診断書の様式を確認しましょう。
「(2)身辺の清潔保持 (洗面、洗髪、入浴等の身体の衛生保持や着替え等ができる。また、自室の清掃や片付けができるなど。)」
このカテゴリーは範囲が結構広いですが、診断書で具体例が豊富に例示されていることから、迷わず書いていただける分野と考えます。
毎日または数日おきに必ず必要な分野です。
声がけなしに自発的にできるか、目的とする行為が適切にできるかなどの観点からの評価が必要です。
範囲が広いことから、不自由な項目から優先して書いていただくことをご検討ください。
次回に続く
2020年1月31日
「日常生活の困難さ」
障害基礎年金は、日常生活にどんな困難さがあるのかを審査するもの
◆どんな指標で審査する?
障害基礎年金は、日常生活にどんな困難さがあるのかを審査するものですが、どんな指標で審査するのかを、請求数が最も多いと思われる精神の障害を例に見ていきます。
全部で7カテゴリーに分かれていますが、次回以降順次検討してきます。
この指標毎の評価は診断書に反映されます。
診断書は医師が作成するものなので、請求する側は詳細を知らなくて良いのでは?と思われる方もおいでになると思います。
しかし、請求する側も詳細を知っておくことが必要です。
理由はふたつあります。
ひとつは、もし医師の評価が実態と乖離している場合は、「先生、その評価は違います!」とお伝えしないと不本意な請求になってしまう。
もうひとつは、診断書の記載と病歴・就労状況等申立書の記載の整合性をとる必要がある。
次回に続く