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2020年4月3日
「療育手帳B2で障害年金は受給できるか?」②
◆うちの子は療育手帳B2ですが…
療育手帳の等級と障害年金の等級にストレートな対応関係はありません。
つまり 療育手帳の区分○○なら障害年金の等級○級という対応関係はありません。
障害年金は日常生活の不自由さの程度を等級の尺度としていますが、一般論として療育手帳の区分が重ければ日常生活の不自由さは大きいと言えることから、療育手帳の区分が重ければ障害年金受給の可能性は大きいと言えると思います。
したがって、療育手帳の最も軽い区分のB2の場合の障害年金の等級判定が焦点となります。
次回に続く
2020年3月31日
「療育手帳B2で障害年金は受給できるか?」①
◆うちの子は療育手帳B2ですが…
療育手帳の区分B2のお子様をお持ちの保護者の方で、障害年金を受給できるか悩んでいる保護者の方がおいでになると思います。
そこで、療育手帳と障害年金の関係を数回に分けて考察してみたいと思います。
まず、厚労省の基本認識は、療育手帳の区分はA(IQ50以下)とB(それ以外)の2区分のようですが、療育手帳の区分の設定は手帳を発行する各自治体に任せられています。
長野県では下記の4区分になっています。
A1:重度 IQ35以下
A2:中度 IQ36~50 かつ 3級以上の身体障害
B1:中度 IQ36~50
B2:軽度 IQ51~75
次回に続く
2020年3月23日
「統計に見る長野県の障害年金」その⑧
◆県の統計から
統計の詳細な区分を見てみます。
身体障害者手帳については
・重度(1級及び2級) 35,319人
・中度(3級及び4級) 41,467人
・軽度(5級及び6級) 12,870人
療育手帳については
・重度(A1) 5,845人
・中度(A2及びB1) 5,476人
・軽度(B2) 7,348人
精神障害者保健福祉手帳については
・1級 10,571人
・2級 9,287人
・3級 1,614人
それぞれの手帳の重度の方をトータルすると
身体障害者手帳(重度)35,319人 + 療育手帳(重度)5,845人 + 精神障害者保健福祉手帳(1級)10,571人 = 51,735人 となります。
一方、障害基礎年金受給権者数は38,217人です。
果たして必要な方に必要な給付が行き届いているのか危惧するところです。
障害年金を知らない、支援者がいない、適切な書類を準備できないなどの理由で、本来受給できるはずの方が、障害年金を受給できないことがないことを祈るばかりです。