タグ: 窓口
2019年11月1日
「点と線」
提出書類のチェックとアドバイス
◆窓口職員と社会保険労務士の視点の違い
障害基礎年金の書類提出先は市町村役場または年金事務所になります。
これらの窓口に書類を持ち込むと担当職員の方が、書類のチェックをします。
その際の視点は何か?
書類の誤記載や記載漏れがないか、必要な添付書類に不足はないか?
このような外形を整備する視点からのみ書類をチェックします。
決して認定の判断に立ち入る対応はしません。
言わば、入り口での点のチェックです。
組織の中で与えられた職責が、不備のない書類を受け付けることだから当然です。
これに対して我々社会保険労務士は、請求の代理や書類のチェックのご依頼をいただいた場合は、依頼人が受給権を取得すること、つまり、ゴールから逆算して書類の完成度を高める視点からチェックをします。
言わば、ゴールから逆算する線のチェックです。
これらの視点の違いから、同じ質問を受けてもアドバイスの中身は当然違ってくる可能性が高いです。
上記は、一般論です。
世の中広いですから、一般論にあてはまらない人材は当然に存在することでしょう。
2019年10月28日
「裁定請求」
専門用語の意味を解説します。
◆窓口で年金の支払いを求める手続きを何と言う?
障害年金の受給のため、指定された書類を整備して窓口に提出する行為を“裁定請求”といいます。
福祉の給付を受けるため窓口で書類を提出することを、一般的に申請といいますね。
同様に、年金給付を求める行為も申請という言葉がしっくり来ることと思います。
したがって、当事務所のこのサイトにおいても、ご覧いただく方にわかり易いように,
あえて“申請”という言葉を使っています。
しかし、以前お知らせしたように年金は保険の一種であることから、被保険者が給付を求めることを請求と言います。
裁定請求という用語を分解すると、裁定と請求に分けることができます。
“裁定”は、保険者(国)が本人確認や受給資格の判定を行って支給額を決定する処分をいいます。
保険者(国)が権限を誇示するイメージです。
これに対して、請求は受給を求める側が、自分には当然受給権があると考えることを前提に、権利を主張するイメージです。
ですから、それぞれの自己主張がぶつかるイメージです。
障害年金に必要な書類が整い、年金事務所に提出に出向き要件を聞かれたら、“裁定請求に来ました。”と伝えましょう。
裁定請求という用語は、基礎知識がないと出ない言葉です。
裁定請求という言葉を伝えることで、窓口において、侮れないお客であることをアピールできるかもしれません。