2019年12月18日
「IQと障害等級」①
IQで障害等級は決まるのか?
◆精神の障害は総合認定
知的障害のあるお子様は療育手帳をお持ちのことと思います。
療育手帳には区分がありますが、障害の等級との関係はどうなのでしょうか?
精神の障害は総合認定ですので、療育手帳の区分○なら障害年金の等級○級という直接の結びつきはありません。
しかし、「精神の障害に係る等級判定のガイドライン」には次の記載があります。
『知能指数がおおむね50以下の場合は1級または2級の可能性を検討する』
一方、長野県のホームページの中で「障害者自立支援のしおり」を見ると、療育手帳の区分は次のとおりとされています。
IQ35以下 療育手帳「AI」
IQ36~50 療育手帳「A2」「B1」
IQ51~75 療育手帳「B2」
上記のふたつの情報をつなぎ合わせると、療育手帳「A1」「A2」「B1」の場合は、無条件で障害年金の等級1級または2級の可能性を検討することとなります。
では、療育手帳「B2」の場合はどうなるのでしょうか? また明日
2019年12月16日
「障害年金~点と線」
受給権を取得した後に
◆障害年金の受給権取得はゴールではありません。
これから障害年金に取り組まれる保護者の皆様の当面の目標は、お子様の受給権所得ですので、質の高い書類を揃えることに最善を尽くすべきです。
しかし、受給権の取得はあくまで途中経過、言わば点です。
受給権取得後には、同じくらい大切な線の課題があります。
それは、長いスパンでどう適正に管理していくかということです。
広い視野で取り組んでいきたいものです。
2019年12月15日
「審査請求の対象」
どんな場合に審査請求できるか?
◆審査請求できるかどうかの見分け方
請求人側が起こしたアクションに対しては、保険者は文書で答えてきます。
この文書内容について不服がある場合に、審査請求できるか否かの簡単な見分け方があります。
審査請求の対象となる処分行為については、次のような記載があります。
「この決定に不服があるときは、…審査請求できます。」
不支給決定通知書においては、決定の理由の下に記載されています。
したがって、不支給決定について審査請求できます。
年金証書はどこを見てもないように思えますが、実は裏面の最下部に記載があります。
したがって、等級決定について審査請求できます。
反対に上記の記載がない保険者の行為は、審査請求の対象外です。